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【書評】機長、究極の決断「ハドソン川の奇跡」

2009年1月15日、ニューヨークのラガーディア空港発シャロート行きのUSエアウェイズ1549便は、離陸直後のバード・ストライク(鳥が飛行機のエンジンに吸い込まれること)により、すべてのエンジンが停止しました。

約5年前のことですので、私も当時のニュースをよく覚えているのですが、チェスリー・サレンバーガー機長は見事な機体のコントロールにより、ハドソン川に着水し、乗客乗員155名全員が生還しました。

そのサレンバーガー機長が執筆された本書をこの度読んだのですが、とても感銘を受けました。
あのようなアクシデントに遭い、無事に生還できたのは、彼のこれまでの訓練や人生観の延長線上にその瞬間があり、離陸から僅か5分の間にやるべきことを冷静に成し遂げた結果でした。彼は決して「英雄」などではなく、予期せぬトラブルに対してもこれまでの経験を活かして職務を全うした「機長」だったのです。そして、副操縦士やクルー達も本当の意味でのプロでした。

比較にはなりませんが、司法書士の仕事においても、普段の勉強の積み重ねの上に個別の依頼があるものだと思いますので、どのような相談が来ても良いように、努力を惜しんではならないと痛感しました。(実行するのはなかなか難しいですけどね…。)

「訓練してきたことをやっただけ。自慢も感動もない。」(チェスリー・サレンバーガー)

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